●付加音
コードの構成音は、トライアド+付加音+テンションです。
付加音は、そのコードのルート(根音)からの音程関係です。
→maj7(長7度)7th(短7度)6th(長6度)
わかりやすい方法は、ルートから半音づつ下がっていくと下図のようになります。覚えやすいです。
使用可能な付加音は次のとおりです。
詳細な説明は省略しますが、実際の使用にあたっては、サウンドをよくチェックして使いましょう。
実際の譜例では、付加音をコードに書く意味がはっきりしていない場合が多く見られます。
なぜ付加音を指定するか、はっきりとした意思が必要です。
例:C6という指定する理由。CとかCmaj7でなく・・・根拠を持たなければなりません。
ジャズ・ミュージシャンであれば、トニックCと書いてあっても、多くの場合、C69と演奏するでしょう。もちろん前後の関係、メロディーとの関係で変わることもあります。
●sus4
sus4(サスフォー)というコードを説明します。
「構造」ルートから(完全)4度上の音を付加し、第3音を省略する。
メジャーおよびマイナーのⅠ度のコードおよびⅤ度のコードに使用される。
第3音を省略するので、メジャーでもマイナーでもないサウンド感である。
「使用例」典型的には、sus4の音は、下行して次のコードの第3音に進行(解決)する。
G7sus4 → G7 Csus4 → C Csus4 → Cm
・主にメロディーラインに沿ったものが多い。
・sus4は、単にsusと表記されることが多い。
・sus4コードをはさむ形になるので、1小節延びる形になることが多い。
※解決しないで単独で使用されることもある。
●aug
aug(オーグメント、オーギュメント)というコードを説明します。
「構造」第5音を半音上げたコード。
メジャーおよびマイナーのⅠ度のコードおよびⅤ度のコードに使用されることが多い。
「使用例」
・主にメロディーラインに沿ったものが多い。半音上がった第5音は→次も半音上行進行が多い。
・augは、+とか#5と表記されることもある。
「使用例」
・下は、Cmのaugを使った例でこれで立派なイントロです。この例など、よく使われる常套句をcliché(クリシェ)と言う。