これまで、ケーデンスおよび5度進行の説明をしました。
それ以外によく使うものを、まとめて説明します。
まず予備知識の確認です。
われわれがいま学習しているのは、いわゆる和声法というものです。
クラシックの学習では、多くの規則を禁則として教えます。現代にしてみれば、~した方が良い、という程度のもので、学習してもギャップだけ感じてしまうこともあります。
しかし、中には大変参考になることもありますので、ときどき和声法Tipsとして説明します。
まず、限定進行音について説明します。
●限定進行音(性格的に進行が限定される音)
(1)一番知っておくべきものから:
Ⅴ7の第3音を導音といいます。
導音は、主音に進行する。
まあこれも例外はあります。
※メロディーやベース・ラインに必須のセンス
(2)その他の限定進行音・・・
●第7音は、次のコードの第3音に進行する。
→知っておくと良い程度なので、説明省略
次に・・・
●コードの転回形
よくピアノやギターのコードフォームのことで基本形、転回形をいうことがありますが、ここでいう転回形は、楽曲全体における転回形を問題にしています。
バンドでは、単純にベースの音を指しているといっても過言ではありません。
ベースは、ルートばかり弾いているわけではありません。
→ルート、第3音、第5音、第7音、その他の音がベースの基本ポジションになる。
ルートおよび第5音:一番安定したサウンド
第3音:不安定、ただし独特なフィール(第1転回形)
第7音:超不安定(第3転回形)
ベース・ラインなどは、いずれ別項で解説します。
ベースのポジションの書き方も何種類かありますが、例えば転回形は下記のように、/で書きます。(これをオンコードといったりします。)
ベースがルートのときを、基本形といいます。
それでは本題に入ります。→こちらへ