Cメジャーのコード進行ができれば、Cマイナーのコード進行を作ることができる。
それぞれのスケールを下記に示す。
比較して確認する。
Ⅵ
CメジャーではAm Cマイナーでは、A♭
Ⅲ
CメジャーではEm Cマイナーでは、E♭
Ⅱ
CメジャーではDm7 Cマイナーでは、Dm7(♭5)
などなど・・・
マイナーのケーデンスも比較すれば容易に理解できる。(確認)
これらを念頭に
Cメジャーで作ったコード進行を、Cマイナーに置き換える。(例、下図)
(このようにマイナー・キーのコード進行も簡単に作ることができる。)
移調してAmのコード進行も作ってみよう。
Cメジャー・キーとAmキー、Cmキーはとても近い関係です。
・CメジャーとAmキーは、同じ調号のメジャーとマイナー(平行調)
・CメジャーとCmキーは、同じ主音を持つメジャーとマイナー(同主調)
この関係により、Cメジャーのコード進行の中にAmキーやCmキーのコード進行が現れたりする。
このようにメジャーとマイナーのミックスをうまく使うと、センスの良い作曲ができる。
(個人的には、ビリー・ジョエルは、この点天才だと思います。)
とくに
Cメジャーの曲の中に、同主調Cマイナー・キーのコードを使うことは多くある。
・これをコードの借用といいます。
→借用コードにより、さらに深い感じのコード進行ができる。
部分的なコードの借用であり、転調したとも考えない。
ので、借用コードの部分のディグリー・ネームは、元のCメジャーを基に数える度数で書くことが多い。
(下の例、A♭=♭Ⅵなど)
→借用コードを使うきっかけに、両方のキーに属するコード(下の例、G7)を利用するとスムース。
この両方に属するコードを、ピボット・コードという。
その他の例
Ⅳmを、よくサブドミナント・マイナーと説明してあります。
上記のように借用されるのは、Ⅳだけではありません。すべてのコードが借用の対象です。
上記のコード進行を、ちがうキーに移調してみよう。Fメジャー、Gメジャー、Dメジャーなど。
マイナー・キーのⅤ度は上記のように第3音半音上げた導音を含む形を使いますが、
半音上げないナチュラルの第3音の形のⅤ度も使われることがあります。
:少しモーダルな感じになりますね。
Gm→Cm(Em→Am)